解体工事を依頼するにあたり、まず気になるのは費用だと思います。「概要費用」で見積を出されて工事完了時点で「詳細見積」を提示され、当初の想定よりも工事代金が高くなって困ったという方もいらっしゃるようです。
見積内容が概算ではなく、どの工事にどれくらい費用がかかるのか、曖昧な項目がないか等をしっかり提示してくれる解体業者を選んだ方が良いでしょう。また、追加工事が発生する可能性や、その費用感についても事前に説明をしてもらうべきです。お金の部分は一番トラブルになる可能性も高く、解体工事を依頼する側・依頼される側の両者間で認識の違いが出ないよう、しっかり説明してくれる解体会社が良いと考えています。
実際に解体工事を進める中で、周辺住民に挨拶や事前の説明の有無についても確認しましょう。事前に解体工事の説明がないと、騒音やホコリ等のクレームが発生する可能性があり、依頼の施主様に迷惑がかかってしまいます。解体工事の流れについても説明を受けるようにして、疑問点があれば随時担当者に聞く形をお勧めいたします。
建設リサイクル法により、解体工事をするには許可が必要になります。延床面積が80平方メートル以上の建物の解体工事を依頼する場合、解体物件の所在地である都道府県知事から解体工事業の登録を受けた「解体工事業者」、もしくは土木工事業・建築工事業などの建設業許可を受けた「建設業者」に限定されます。
依頼する解体業者が万が一不法投棄をすると、解体工事を依頼する施主様も罰せられてしまう可能性もあるため、産業廃棄物収集運搬業許可の確認や解体工事の実績等も確認した方が良いでしょう。